美容室を卒業して早5年。1000円カットはガチで美容室より有能かも知れん。
- 2017年04月22日
- 2019年11月13日
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私自身、高校生の頃から美容室に10年ほど通っていましたが 毎月の散髪代が痛いので試しに1000円カットに行ってみたらメチャクチャ良かったんです。
初めて1000円カットを体験した時、 「何でもっと早く来なかったんだ!美容室と腕も変わらないし、ってか美容師よりも普通にカット上手くね?」 というのが素直な感想でした。
もうかれこれ5年以上は同じ店舗に通い続けており、ある程度1000円カットについて知識が付いてきたので 皆さんに1000円カットの魅力とお店選びのポイントなどをお伝えしたいと思います。
1000円カットは下手くそ?
まず最初に頭によぎるであろう、この疑問。 「1000円って安すぎじゃね?近所の床屋さんレベルでしょ?大丈夫なの?」と。 美容室では「技術料」としてカット代も4000円以上するだけに1000円という破格の安さは逆に不安になる。 安かろう悪かろうなんじゃないのかと。
「問答無用でスポ刈り?」「カリアゲにされるんじゃないか?」 ええ、私も最初はそんな風に思っていました。しかし冒頭でもお伝えしましたが心配は無用です。 美容室で髪を切るのと遜色ないほど普通にオシャレにカットしてくれます。
むしろ1000円カットの方が上手い
美容室はお客さん1人につき45分~1時間ほど掛かりますが、1000円カットは1人あたり10分~15分。 1時間あたりに稼げる金額は「美容室:1人→4000円」「1000円カット:4人→4000円」と大体同じぐらいですが、 お客さんの数は4人捌きます。
単純に1000円カットの方が4倍の経験値を積んでいるという風に考えれば納得できませんか? 後ほど詳しく解説していきますが4000円の美容室に対して1000円カットの技術力が劣っている訳では決してありません。
それどころか中にはトンデモなく技術力が高いスタイリストさんもいて、 お金を多く払ってでも、ご指名してでも切って欲しいと思えるスタイリストさんを2人、私は見つけました。 もし普通に美容室で出会っていたら指名して4000円払ってカットしてもらっていたと思います。
難攻不落の私の頭
私は後頭部がひどい絶壁で、髪質も直毛であり剛毛。 さらに一番厄介なのが髪が寝て生えている&横に飛び出すように生えています。 簡単に言うと河童の頭みたいな生え方をしている為、 美容室に通っていた頃は「5段階で4レベル以上の難易度」と評されておりました。
美容室での過去の苦い経験
私は美容室に通っていた頃にカットモデルの経験をした事が何度かあって、 新人スタイリストの実験台になった事もありますので技術力が未熟かどうかは何となく判断できます。
きっと技術が未熟なスタイリストさんにとって私の河童頭を攻略するのは難しいのでしょう。 最終的に担当スタイリストさんによる手直しで失敗を修正してもらえたので事なきを得ましたが、 新人スタイリストにめちゃくちゃな髪型にされる所でした。
それだけ難易度が高いらしい私の頭でも1000円カットを利用して失敗された事は2年間で一度もありません。 初めて担当してもらうスタイリストさんの場合でも、こちらから何も伝えずとも 私の頭の形の悪さ・髪質・生え方をしっかり把握してくれているのが伝わってきます。
1000円カットが安い理由
美容室に行くと、シャンプー、ドライヤー、カット、シャンプー2回目、ドライヤー2回目、最終カット、 という具合にすごく丁寧に対応してくれますが、それが逆に鬱陶しく思えたり時間の無駄に感じたり。
1000円カットはシャンプーもドライヤーも一切しません。床屋さんのような顔剃りも勿論なし。 作業はカットのみで非常にシンプルです。余計な作業を極力省き、カットのみに特化する事でコストダウンを実現しています。 ※カット後に付着した髪の毛は掃除機のような吸引機で綺麗に吸い取ってくれます。
ここで1つ注意点ですが店内でシャンプーをしてくれない為、ワックス等の整髪料を付けたままではカット出来ません。 1000円カットに行く時は髪に何も付けていない状態で向かいましょう。
1000円カットはこんな人にオススメ
正直、個人的にはすべての人へオススメして1000円カットの良さを知ってもらいたいと考えていますが、 やはり合う人・合わない人、は必ずいますので客観的に分析してみたいと思います。
お金を節約したい人
今現在、美容室に通っていて3000円以上もカット代を払っている人。 「なんか、散髪代に何千円も払ってアホらしいなぁ」と感じている人には 1000円カットをオススメしたいです。
時間を節約したい人
私は美容室に通っていた頃は休日の午前中、開店直後の10時に予約する事が多かったのですが、 髪を切り終わって店を出る頃には「うわっ、もうお昼か・・せっかくの休日なのに午前中が潰れてしまった」 といった感じで頭がサッパリして嬉しい気分よりも憂鬱な気分の方が大きかったです。
1000円カットの場合は15分で事が済んでしまうので「休日が無駄になった感」がありません。 しかし最近は1000円カットが浸透してきてしまった為か、少し待ち時間が発生する事が多くなってきて 30分ぐらい掛かるようになってしまいました。
土日は込んでいる可能性が高いので混雑を避ける為には開店10分前から並んでおくか、 夜の時間帯に利用する、平日に行く、などを狙っていくと比較的お客さんも少ないんじゃないかと思います。
こだわりが強すぎない人
自分のこだわりやセンスを優先するよりも、プロのスタイリストさんに任せてしまった方が 客観的に良い髪型に仕上げてくれるだろうと思っている人は1000円カットに合っている人と言えます。
髪を切ってもらう際「いつも通りで」「おまかせで」「全体的に2cmぐらい切って下さい」 こういった大雑把な注文をする人も1000円カットに合っていると言えます。 ※雑にカットされるという意味合いではありませんよ、念の為。
勿論「前髪は眉毛に掛かるぐらい」「横は耳が出るくらい」「襟足は短めで」 「自然な感じで」「綺麗に揃えて」程度の具体的な注文は出来ます。 失敗が怖い人や説明ベタな人は雑誌の切り抜きを持っていったり、 スマホに保存しておいた見本画像を見せたり、こういった方法も有効でしょう。
しかしカット時間が10分程度と短いので大体の雰囲気は汲んでくれると思いますが 「見本通りに細部まで忠実に再現してもらう」のは無理だと思って下さい。
また、注文内容だけじゃなく服装や雰囲気などから総合的に お客さんの好みや似合う髪型を判断してカットしたりもするらしいので、 そういった事も一応念頭に置いておきましょう。
セット・スタイリングが下手な人
美容室で髪を切り終えた後にワックスを付けてもらって「おお!めっちゃ格好いい髪型になった!」 と思っていたのに翌日、いざ自分でワックスを付けてセットしてみると、 何故か美容師さんにセットしてもらったように上手く出来ない人。
あれって結局、髪を一度濡れた状態にしてドライヤーである程度カタチを作りながら乾かす作業をしないと 上手くセット出来ないんですよね。毛が太い・硬い・直毛の人は特に(私です)。 朝の忙しい時間にそんな時間も掛けてられないし、どうせ再現出来ないなら美容室に行っても仕方ないなって結論です。
先に挙げた、こだわりが強すぎない人ってのと通ずるものがありますね。
頻繁に髪を切りに行く人
髪を切る頻度って大体1、2ヶ月ぐらいなのかな~と思っていたのですが、 中には2週間に1回ペースで髪を切りに行くマメな方もいらっしゃるようです。 常に綺麗な状態の髪型をキープしたい、というのが主な理由らしい。
こういう人は1000円カットに一番向いている人だと感じます。 2週間に1回ペースだと髪を切る長さも1cm以内でしょうから、 まず失敗される可能性はほぼゼロに等しいと思います。 お金持ちなら別でしょうが、美容室だと金額もバカにならないですしね。
私の場合は「失敗された!」と思った事は一度もありませんが、 「この担当者は何となく合わないな」と感じた事は一度だけあります。 その一度以外は概ね及第点や合格点を超えており満足しています。
美容室での会話が嫌いな人
これは結構多くの方が共感できるかと思います。 私は美容師さんとの会話は好きな方でした。髪についての雑学や知識も身に付くので。
しかし美容室あるあるの新人アシスタントによる薄っぺらい営業トークが凄く嫌いでした。 離職率の高い業界だから常に新人さんもいたし、その度に毎回同じ質問でウンザリでした。 この後の予定は?とか聞いてくんなっつーの・・別に興味もないだろうに。
その点、1000円カットは最初の注文時以外の無駄な会話は基本的にありません。 勿論こちらから話しかけると普通に会話しながら切ってくれますよ。 私は気分がノッてる時は会話していたので、そのおかげで1000円カット業界について詳しくなれました。
1000円カット店の選び方
ネットとかでも1000円カットで「失敗された」等の悪評がたまに見受けられますが、 私が思うに店舗選びがうまく行かなかったか、もしくは注文の仕方が下手だったか、 たまたま相性の悪い担当者に当たってしまったか、いずれかが原因じゃないかなぁと思います。
ここでは自分に合ったお店選びの方法をアドバイスしたいと思います。 ちなみに私の行きつけのお店は QBハウスです。 他は サンキューカット というお店にも行った事があります。(サンキューカットもレベル高かったです。ただ私の家から遠いので通えない)
QBハウスやサンキューカットでは当てはまる内容ですが、 それ以外の1000円カット店でも当てはまる内容かどうかは分かりませんので予めご了承ください。
散髪業界の基礎知識
これはQBハウスの店員さんから仕入れた情報なのですが、散髪業界は2種類に大分別できます。 「理容師」と「美容師」です。理容師はいわゆる床屋さんです。それぞれ理容師免許と美容師免許があって、 厳密にこの2つの免許で出来る事は違います。例えば顔剃りは理容師さんしか出来ません。
そしてここからが大事なのですが、同じ店舗内で理容師と美容師が一緒に働く事は出来ません。 1000円カットも例外ではなく、理容師が運営している店舗と美容師が運営している店舗の2種類に分けられます。
QBハウスを例に挙げますが、「理容師3:美容師7」という従業員の割合がホームページ上で公表されています。 全国で530店舗ありますので160店舗が理容師、370店舗が美容師が運営する店舗となりますので 美容師が働いている店舗を探せば美容室と遜色ない仕上がりが期待できます。 ※町の床屋さんのような仕上がりを求める人はその逆で。
美容師がいる店舗の探し方
「このお店は美容師が働いている店舗です」なんて大々的に謳っている訳ではありません。 なので、お店に赴いて理容師なのか美容師なのか直接訪ねるのが一番確実な方法ですが 店外からある程度の予想を付ける方法をご紹介します。
スタイリストさんの雰囲気や髪型は多少の判断材料になるかも知れませんが、 1000円カットでは制服を用意している為スタイリストさんの私服(見た目)で 美容師か理容師を判断する事はなかなか難しいのではないでしょうか。
もう少し確実性が高いのはお店の男女比を参考にして判断する方法です。 女性スタッフが複数いるお店は恐らく美容師が働いている店舗の可能性が高いと言えます。 女性スタッフの年齢も20代、30代などが揃っていると美容師である確率はさらに高くなるでしょう。
私の通っている店舗は常駐しているスタイリストさんは3人だけですが、 入れ替わり要員として店舗に所属しているスタイリストさんは恐らく全員で10名ほどいます。
男性スタッフだけの日、女性スタッフだけの日、両方のスタッフがいる日、様々です。 なので一度で判断するのではなく2、3回は店内の様子を伺ってみてスタッフの男女比を確認して下さい。
美容師店舗の特徴
こちらもQBハウスの店員さん情報ですが新卒入社で1000円カットのお店で働いている訳ではなく、 元々は別の美容室で修行して経験を積んだスタイリストが 1000円カットの店舗に転職してくるケースがとても多いらしいです。
元々、美容室で働いてた頃はカット代を4000円ほど取っていたスタイリストさんが そのまま1000円でカットしてくれているというカラクリです。 だから価格が1000円でも安かろう悪かろうには決してならないのです。 捌くお客さんの数も多いのでカットに関する経験値は美容室よりも高くなります。
これは実際に1000円カットに通い始めてみるまで気付かなかった点です。
1000円カットのデメリット
ここまでは良い点や魅力ばかりをお伝えしてきましたが、 悪い点や私が思う改善点について挙げていこうと思います。
予約ができない
予約システムがありません。 今のところ直接店舗に訪れて券売機のチケットを買う方法しかありません。 恐らく今後も予約システムの実現は難しいんじゃないかと思います。
美容師を選べない
私はお気に入りのスタイリストさんを2人見つけたのですが指名する事が出来ません。 チケットを買った順番で切られていくので完全に運任せです。 個人的にはお金を多く払ってでも、順番が後回しになってでも指名したい気持ちです。 指名制度の実現を是非ともお願いします、QBハウスさん。
稀に切り残しがある
「ここは短く切り揃えたのよ~」という場所に1本だけピン!と長い毛が切られずに残っていたりします。 さすがに10分程度の短時間カットなのでその辺は大目に見ましょう。
イメチェンが出来ない
いや、恐らく出来るんだろうけどオーダーする勇気が出ない。 お店の技術力の問題というよりも時間的な問題で頼みづらいです。
バッサリ切って大きくイメチェンする場合は素直に美容室に行くか、 もしくは2回にわけて徐々にイメチェンしていくような方法をオススメしたい。
整髪料を付けたまま入店できない
これは前述しました。 私はワックスを付けて出掛ける事が多いので、 お出掛けついでの空いた時間にフラッと立ち寄る事が出来ないのは難点です。
客層・性別・年齢
最後にお店ではなく、我々お客さん側について少しお話しておきたい。
性別
まずお客さんの男女比率9:1で圧倒的に男性客が多い。 女性客でも見掛けるのはお年を召した女性なので、若い女性は利用したくても入店しづらい雰囲気がある。
一人焼肉や一人ラーメンも平気な女性は是非1000円カットにチャレンジして頂きたい。 女性専用の1000円カットがあればガチで儲かると思う。 不景気のご時世ですしそのうち本当に出てくるんじゃないかと予想してます。
年齢
一番多いのは40代~50代のオジサンと高齢者世代。普通にいるのが親に連れられてきた子供と30代。 逆に高校生・大学生・新社会人あたりの若い男性は見た事がない。 (もしかしたら私が利用している時間帯と重なっていないだけの可能性もアリ)
実は私が1000円カットの魅力を一番伝えたい相手が、 こちらのお金をあまり持ってないであろう男子学生や新社会人なんです。 恐らく美容室に通っているんだろうな。
美容室はオシャレな雰囲気の店内にオシャレな服装の店員さんがいる。 だからってオシャレにカットする技術が必ずしも高い人ばかりではない。 何が言いたいかと言うとお店や店員さんの雰囲気に呑まれるなって事です。
まとめ
友達に1000円カットで切っている事を告げると大体「マジで!?」 「言われないと全然わからないわ」「普通にイイなぁ」という反応が返ってきます。
ド直球に悪口を言ってくるお互いに気をつかわない友達も
同じような反応だったので周りがお世辞で言っている訳ではないと思うし、自分でも悪くないと感じています。
騙されたと思って一度、試しに入店してみて欲しい。 美容室で高いお金を払っているのがバカらしく感じる人が結構な割合でいるはずだから。 少し抵抗があるのなら美容室と1000円カットを交互に使っていくような方法も検討して欲しい。
では、本日もご安全に!